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どん底辺から勝ち組へ──営業職が俺を変えた

milliongate

高校を卒業してすぐ、俺は地元の工場に就職した。正直、将来の夢なんてなかった。家は貧乏で、親も日雇い労働。進学なんてできるわけがない。「働いて金を稼げ」とだけ言われ育った。

最初に働いた工場は、時給900円。朝7時に出て、夜9時に帰る。休みは週1。機械の前に立ち続け、同じ作業を繰り返す毎日。やりがいなんて皆無。ただ、生活のために続けるしかなかった。

20歳の時、職場の先輩が事故で指を失った。保険もたいして出ず、「こんな仕事、一生できねえぞ」と俺は強く思った。そんな時、街中で見かけた「未経験歓迎!高収入可!」のチラシ。そこには「営業職募集」と書かれていた。

営業なんて未知の世界だった。でも、正直なところ、何でもよかった。「とにかく今を変えたい」と思い、面接を受けた。スーツなんて持ってなかったから、リサイクルショップで3000円の古いジャケットを買って行った。

面接官は俺の履歴書を見て、「正直、営業は厳しいけど、やる気があるならチャンスはある」と言った。その言葉にかけたかった。結果、なんとか採用された。

最初の配属は、飛び込み営業。地図を片手に、住宅地を一軒一軒回る。エアコンの点検サービスを売る仕事だった。最初の1ヶ月、契約はゼロ。インターホン越しに「いらない」と言われ、時には怒鳴られ、無視される。心が折れそうだった。

でも、ある日、先輩に言われた。

「お前、売ることばっか考えてるだろ。売れるか売れないかよりも、“まずは人として好かれろ”。話を聞いてもらうところからがスタートだ」

その一言で、俺はやり方を変えた。商品説明よりも、まずは挨拶と笑顔。雑談から入る。相手の名前を覚える。玄関先で話す時間を「楽しませる」ことを意識した。

少しずつ、話を聞いてもらえるようになった。そして、ようやく1件目の契約が取れた。60代の夫婦。「若いのに頑張ってるね」と笑ってくれた。その言葉に涙が出そうになった。

その日を境に、少しずつ結果が出るようになった。契約数が増え、社内でも表彰されるようになった。成果が給料に直結する営業職は、やればやるほど稼げる。24歳で月収が40万円を超えた。ボーナスで親に炊飯器をプレゼントした時、母親が泣いていた。

25歳でチームリーダーに昇進。後輩を教える立場になり、営業の本質が見えてきた。売ることよりも「信頼されること」が大事。数字に追われるよりも「価値を届けること」に集中すれば、結果は後からついてくる。

今では営業のプロとして、年収800万円を超える。家族を養い、自分の部屋を持ち、好きなものを食べられる。かつてのど底辺の自分を思い出すと、信じられない気持ちになる。

人生は、選択の積み重ねだ。でも、どれだけ過去がひどくても、「今を変えたい」という意志さえあれば、人は変われる。俺は営業職を通じて、それを学んだ。

「ど底辺」だったからこそ、今の自分がある。過去を恥じることはない。むしろ、それが俺の誇りだ。

今、俺は営業部の課長として10人の部下を持っている。かつて飛び込み営業で地べたを這い回っていた俺が、だ。朝礼では部下にこう伝えている。

「数字だけ追うな。目の前のお客さんの“困りごと”を解決する。それが本当の営業だ」

実際、営業は“押し売り”だと思われがちだ。だが、信頼を得て初めて、商品もサービスも「価値」として届く。これは自分自身が経験してきたことだからこそ、はっきり言える。

後輩の中には、かつての俺のように自信をなくしている奴もいる。契約が取れない日が続くと、「俺には向いてないんじゃないか」と弱音を吐く。でも俺はこう言う。

「お前が今しんどいのは、“伸びてる証拠”だ。地面を突き破る芽は、一番きつい時に耐えてるんだ。咲いたらでかい花になるぞ」

ある時、そんな一人の後輩が「初契約、取れました!」と泣きながら報告してきた時は、思わず自分も泣いてしまった。自分の過去を見ているようで、胸が熱くなった。

給料だけでなく、人生のステージも変わった。

27歳の時、結婚した。妻は元同僚で、俺の泥臭い努力を近くで見てくれていた人だ。家賃5万円のボロアパートから始めて、今は郊外に3LDKの一軒家を買った。車も軽からハイブリッドのセダンに変わった。子どもが生まれ、今は一児の父だ。

それでも、俺は昔の自分を忘れない。

今でも靴は一番汚れる。現場に行き、部下と一緒に営業をすることもある。机の上だけで戦略を語るような上司にはなりたくないからだ。部下にとっても、「この人は一緒に戦ってくれる」と思ってもらえる存在でありたい。

「勝ち組」と言われることもある。でも、俺にとっての“勝ち”は、金を稼ぐことじゃない。

かつてのように、夢も希望もなかった自分に「お前にも道がある」と言えること。自分が誰かの“きっかけ”になれること。それが、俺にとっての勝利だ。

今でも不安はある。営業の世界は厳しい。数字がすべての側面もある。でも、だからこそ面白い。自分の努力がそのまま結果に出る。泥臭くても、自分を信じて前に進めば、必ず報われる。

かつての俺のように、どん底であえいでる誰かに伝えたい。

「自分の人生は、自分の手で変えられる」

俺は営業という仕事でそれを証明した。

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ABOUT ME
スシ男
スシ男
寿司を愛するビジネスマン
営業/都内/96年生まれ
好きなものは寿司と筋トレとサウナ
高卒アルバイターから2度転職をして気づいたら年収1000万超えてました。
自分の経験から学んだ中から汎用性の高いものをまとめています!お役に立てましたら幸いです🍣
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