営業職で友達が増える理由

営業職は「モノを売る」仕事というイメージが強く、数字との戦い、ノルマのプレッシャー、人間関係のストレスなど、厳しい世界だと思われがちです。しかし、営業の現場に身を置いてみると、それだけではない側面が数多く存在します。中でも、営業という職業を通じて「友達が増える」という点は、見落とされがちですが大きな魅力の一つです。
私は営業職に就いてから、人生の中でこれほど多くの人と出会い、つながり、そして心を通わせる機会があるのかと驚きました。ここでは、営業職を通じてどのようにして友達が増えるのか、その理由と背景を私自身の経験を交えてお話ししていきます。
1. 営業は「人に会うこと」が仕事
まず、営業という仕事の最大の特徴は「人と会うこと」が仕事であるという点です。訪問営業、電話営業、展示会、オンライン商談など、営業スタイルは多種多様ですが、どの形でも必ず「相手」がいます。その相手と話し、相手の課題を聞き出し、解決策を提案する――このプロセスの中で、自然と信頼関係が築かれていくのです。
商談相手とは最初はビジネスの関係であっても、何度も顔を合わせ、言葉を交わすうちに、少しずつ人間的なつながりが生まれていきます。趣味の話や家族の話、時には人生観について語り合うこともあります。そうした中で、取引先の人が「お客様」から「友人」になっていくことも珍しくありません。
2. 共通の目標が距離を縮める
営業においては、顧客のニーズを的確に把握し、それに応えることで成果を上げることが求められます。その過程で、お客様と「共通の目標」を持つことになります。たとえば、「この製品を導入して業務効率を上げたい」「売上を10%伸ばしたい」といった目標に対して、営業として提案や支援を行うことで、同じ方向を向いて進む仲間のような関係になっていきます。
共に課題に立ち向かい、成功を喜び合う体験は、単なる仕事上の関係を超えた絆を生みます。そうして築かれた関係は、たとえその後の取引が終わったとしても続くことが多く、友人としての関係に発展していくのです。
3. 社内外に「仲間」ができる環境
営業職は社外の人間と接することが多い仕事ですが、同時に社内でも多くの人と関わります。マーケティング担当、商品企画、カスタマーサポート、物流など、多部門と連携しながら提案活動を進めていく必要があります。その中で、社内にも多くの信頼できる仲間ができていきます。
特に、同じ営業部の仲間とは切磋琢磨しながらも助け合い、時には仕事帰りに飲みに行ったり、休日に遊びに行ったりすることもあります。成果が出ないときには励まし合い、成功したときには共に喜ぶ――そうした経験の積み重ねが、仕事を超えた友情へとつながっていきます。
4. 営業イベントや交流会で広がる人脈
営業職に就くと、展示会や業界交流会、勉強会、セミナーなど、様々なイベントに参加する機会が増えます。こうした場は、他業界の営業職やビジネスパーソンと知り合える絶好の機会です。 名刺交換から始まる出会いも、少し踏み込んで会話を重ねることで、人間関係はどんどん深まります。イベント後にSNSでつながり、情報交換をしたり、一緒に飲みに行ったりすることもよくあります。最初はビジネス目的だった関係が、気づけば「仲の良い友達」になっていることも珍しくありません。
5. 人間力が磨かれることで人を惹きつける
営業職を続けていると、「聞く力」「伝える力」「共感力」といった、人間関係に欠かせない力が自然と身についてきます。相手の表情や声のトーンから気持ちを読み取ったり、適切なタイミングで言葉を投げかけたりする力は、プライベートの場面でも大いに役立ちます。
こうした人間的な魅力が高まることで、営業職の人は自然と周囲から好かれる存在になります。初対面の人とも打ち解けるのが早く、気づけば「また会いたい」と思ってもらえるような関係が築けるのです。
6. 本音で語れる関係が築ける
営業という職業は、嘘やごまかしが通用しません。相手に信頼してもらうには、誠実さと本音のやり取りが欠かせません。だからこそ、営業で築かれた関係は、どこか「素の自分」で接することができる、貴重な人間関係になります。 ビジネスという枠を超えて、本音で語り合える関係は、人生において非常に価値のあるものです。そうした友達は、何か困ったとき、人生の転機を迎えたときに、真剣に相談に乗ってくれる存在になります。
終わりに
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営業職は、確かに大変な仕事です。毎月の目標に追われ、時には心が折れそうになることもあります。しかし、その一方で、営業職だからこそ得られる「人とのつながり」があります。そして、そのつながりの中から、多くの「友達」が生まれます。
仕事を通じて、さまざまな業界、さまざまな背景を持つ人と出会い、互いに信頼し合い、支え合う――営業職は、そんな「人との出会い」を日常の中で体験できる、特別な職業だと私は思います。
もしあなたが、もっと人と出会いたい、人間関係を広げたい、人生を豊かにしたいと考えているなら、営業職はその願いを叶えてくれる選択肢の一つです。数字の裏にある「人とのつながり」に目を向けてみると、営業の世界は思った以上に温かく、豊かな世界が広がっているのです。