営業職と朝倉未来 —— 戦うように売れ、冷静に勝ち続けろ

営業職という仕事に、格闘家・朝倉未来を重ね合わせる人は少ないかもしれない。しかし、私は営業という世界に身を置く中で、彼の生き方、考え方、そして戦い方に強く共鳴している。

朝倉未来といえば、元アウトサイダー王者、そしてRIZINをはじめとする舞台で活躍した格闘家だ。その一方で、YouTuber、アパレルブランドの運営、脱力系インフルエンサー的な一面も併せ持ち、ビジネスにも貪欲に挑戦している。彼のキャリアは、単なる「強い男」に留まらない。「勝ち方を知っている男」として多くの人を惹きつけている。

では、営業職にとっての「勝ち方」とは何か。これは成約数、売上、顧客満足度など、数字と信頼を両立するスキルとメンタルに他ならない。そしてこの点において、朝倉未来の哲学は極めて実践的だ。

1. 戦略的に動け —— 営業も格闘も「勝つ前に勝負が決まっている」

朝倉未来はインタビューでこう語っている。「リングに上がる前に勝負はほぼ決まっている」と。これは、試合前の準備、対戦相手の分析、トレーニングすべてが勝敗を左右するという意味だ。

営業職でも同じことが言える。アポ取りの時点で顧客の業界を調査し、現状の課題を仮説ベースで整理し、想定される質問に答えを用意しておく。プレゼンでは、相手の心理的抵抗や不安を先回りして解消する。営業マンが契約を取れるかどうかは、訪問の「前」に7割が決まっている。戦わずして勝つために、準備にすべてをかける姿勢は、まさに朝倉未来流だ。

2. 感情に流されるな —— ビジネスにおいても「冷静」が最強の武器

彼の試合を見たことがある人ならわかると思うが、朝倉未来は相手に煽られても感情的にならない。むしろ淡々と相手を観察し、スキを突くことに集中している。それが彼の強さのひとつだ。

営業現場では、断られることも、無視されることもある。ノルマに追われ、焦りや苛立ちを感じることも少なくない。しかし、感情的に動く営業は、顧客の真意を見誤る。冷静に相手の課題を引き出し、どのタイミングでクロージングするのかを見極める。その胆力こそ、長く勝ち続ける営業の資質だ。

朝倉未来のように、目の前のノックアウトよりも「全体を支配する」ことに意識を向けるべきだ。感情ではなく、知性で戦え。そうすれば、営業は格闘技のようにスリリングでありながら、確実に勝利を積み重ねられる仕事になる。

3. 自分ブランドを持て —— 営業も「自分が商品」

朝倉未来は、格闘技だけでなく、自分自身を「ブランド」として確立している。あの無口でクールな雰囲気、圧倒的な自信、筋の通った言動。すべてが彼の「商品価値」だ。

営業職も同じだ。扱う商材やサービスだけで勝負していたら、価格競争に巻き込まれて消耗する。しかし、「〇〇さんだから契約したい」と言われる営業は、景気に関係なく勝てる。自己投資を惜しまず、語彙力・身だしなみ・人間性を磨き、「あなたから買いたい」と思わせる存在になること。それは営業というフィールドで勝ち残るために欠かせない武器だ。

4. 過去は関係ない —— 今、何をするかだけ

朝倉未来は元ヤンキーだ。少年時代は喧嘩三昧で、少年院にも入っていた。しかし、そんな過去が今の彼の強さや行動力を形作ったことは間違いない。彼は「過去に何があっても、今どう動くかがすべて」と言い切る。

営業職も、学歴や前職が何であろうと関係ない。未経験からスタートする人も多いし、初めての月はゼロ件でも、努力次第でトップセールスに登り詰めることは可能だ。むしろ、自分にしかない経験やコンプレックスを「武器」に変える発想こそが、営業に向いている。

5. 勝ち続けるために、変化し続けろ

朝倉未来は格闘技の枠にとらわれず、YouTubeでもビジネスでも進化を止めない。現役格闘家でありながら、実業家としての顔も持つ。これは、ひとつの世界で「勝ち続ける」ためには、常に変化を受け入れ、挑戦し続けなければならないという証だ。

営業職も、ずっと同じやり方では勝ち続けられない。時代の流れや顧客の変化に合わせて、営業手法や使うツール、コミュニケーションの取り方も変化させなければならない。ChatGPTのようなAIツールやオンライン商談の導入など、新しい武器を取り入れられる人こそ、営業の未来を切り開ける。

6. 「個の力」で組織を牽引せよ —— 朝倉未来は孤高だが孤独ではない

営業職というと、「チームで協力して数字を追う」ようなイメージを持つ人も多いだろう。実際、目標達成に向けてチームで動く場面もある。だが、最終的に数字という結果に責任を持つのは“個人”だ。どれだけ仲間がサポートしても、契約書にサインをもらえるかどうかは自分の腕にかかっている。

朝倉未来は、仲間との関係を大切にしながらも、ファイトスタイルやYouTubeでの姿勢からもわかるように、「自分自身で結果を出すこと」に極めて強いこだわりを持っている。彼は自らの強さと影響力を使い、仲間のビジネスを後押ししたり、YouTubeで人を育てたりもしている。

営業職でも同じだ。自分が結果を出せる人間になることが、組織にとって最大の貢献だ。そして、ゆくゆくは後輩を育て、チームを牽引する存在になれる。自立した営業マンこそが、人を巻き込み、組織を成長させる。朝倉未来のように「強い個」が「強い組織」をつくるのである。

7. 表には見せない「努力」を積み重ねろ

朝倉未来はよく「天才」と呼ばれる。しかし本人は「自分は誰よりも努力してきた」と語っている。動画では見えない裏側で、何時間もスパーリングを繰り返し、身体を作り、ストイックな生活を続けている。

営業職でも、“天才営業”と呼ばれるような人は、実は裏で尋常じゃない数のPDCAを回している。どのタイミングで名刺を差し出せば印象が残るか、どんな話題を出せば相手の表情がほぐれるか、1つ1つをメモし、分析し、改善する。こうした努力の積み重ねが、やがて「自然に売れる」状態を生むのだ。

つまり、営業職もまた“格闘技”である。相手がいて、勝ち負けがある。勝つためには、人前に立っていないときこそ、誰よりも努力しなければならない。朝倉未来のように、光の当たらない場所で黙々と準備し、勝つ瞬間だけを見せろ。

8. 自分の「人生の勝ち筋」を持て

営業は時にしんどい仕事だ。心が折れそうになる日もある。だが、それでも「自分は営業で勝ち上がる」「この力で人生を変える」という覚悟があれば、乗り越えられる。

朝倉未来は、格闘技を通して地元・豊橋の仲間を守り、影響力を使って社会に爪痕を残そうとしている。「地上波じゃなくても、自分の力で影響力を持てる」と証明した。

あなたにとっての「勝ち筋」は何だろうか？
「家族を守りたい」「借金を返したい」「夢の家を買いたい」「社会を変えたい」——動機は何でもいい。自分なりの“勝つ理由”を明確にしよう。

それが営業で踏ん張る力になり、やがてトップセールスへの階段を作る。

9. 「引き際」も自分で決めろ

朝倉未来は、勝ち続けることよりも、「どう引くか」も見据えて戦っている。引退のタイミングをコントロールし、最も影響力のある状態で次のキャリアに進もうとしている。これは、極めて戦略的な人生設計だ。

営業職でも、キャリアの出口戦略を考えておくことは非常に重要だ。ずっと現場に立ち続けるのか、マネージャーを目指すのか、それとも営業経験を糧に別業界へ進むのか。自分のゴールを持ち、そこから逆算して日々の努力を積むこと。これが朝倉未来流「セルフマネジメント」である。

まとめ：営業職こそ、最も「格闘家」に近い仕事

未経験からの営業職の転職が強い就活エージェントなら、アメキャリがおすすめ！

営業は、毎日が戦いだ。断られても、踏み込んでいかなければならない。時には「嫌われる勇気」も必要だ。だが、その一方で、人の人生を変えるほどの提案力や信頼を生むことができる尊い仕事でもある。

朝倉未来はこう言った。「自分を信じて努力を続ければ、人生は変えられる」。この言葉は、すべての営業マンにとっても同じだ。

リングで戦うのか、営業現場で戦うのか。違うのは場所だけだ。大事なのは、「勝ち方」を知り、「勝ち続ける覚悟」を持っているかどうかだ。

営業職として成功したいなら、朝倉未来のように、冷静に、戦略的に、そして覚悟を持って勝ちに行け。

スシ男

寿司を愛するビジネスマン

営業/都内/96年生まれ
好きなものは寿司と筋トレとサウナ
高卒アルバイターから2度転職をして気づいたら年収1000万超えてました。
自分の経験から学んだ中から汎用性の高いものをまとめています！お役に立てましたら幸いです🍣