営業職の転職活動で抑えておくべきポイント

【営業職経験者向け】

営業職経験者が転職活動を行う場合、企業側は「即戦力」としての活躍を期待しています。そのため、これまでの実績や培ったスキルをいかにわかりやすくアピールできるかが重要です。ここでは、経験者が転職活動を成功させるために押さえておくべきポイントを解説します。

1.実績の棚卸しと強みの明確性

営業職経験者は、過去の成果を具体的な数字で示すことが最大の武器です

■実績の棚卸し方法

• 売上高・契約件数
  • 「年間売上2億円」「新規顧客開拓30件」など。
• 目標達成率
  • 「3年連続目標達成率120%以上」
• その他指標
  • 顧客満足度向上、解約率低下、紹介件数の増加など。

■強みの洗い出し

• 新規開拓が得意か、既存顧客深耕が得意か。
• 提案営業・ソリューション営業の経験があるか。
• チームリーダー・後輩育成の経験があるか。

2. 転職理由を前向きに伝える

営業経験者は、転職理由が「ノルマが厳しい」「人間関係が…」とネガティブになりがちです。これを前向きに言い換える必要があります。

NG例

「現職のインセンティブが少なく、頑張っても評価されない」

OK例

「成果が正当に評価される環境で、より高い目標に挑戦したい」

3. 職務経歴書・履歴書でのアピール方法

営業職の職務経歴書は「数字」と「具体的エピソード」が命です。

書き方のポイント

• 【実績】年間売上○億円／目標達成率○%／新規開拓件数○件
• 【課題と行動】既存顧客離れ → 定期訪問・アフターフォロー強化
• 【成果】解約率を10%低下／紹介件数を2倍に

自己PR例

「新規開拓と既存深耕の両軸で営業経験を積み、3年連続で目標達成率120%以上を記録。課題解決型提案を強みとし、顧客満足度向上にも貢献してきました。」

4. 面接対策：実績を深掘りされる

営業経験者は面接で過去の実績について具体的に問われます。

よくある質問

• どのような商材を扱い、どんな営業スタイルだったか？
• 売上達成のためにどのような工夫をしたか？
• 失敗経験とその克服方法は？

回答のコツ

STARメソッド（状況・課題・行動・結果）で簡潔にまとめる。

5. 次のキャリアの選び方

経験者の場合、「同業界・同職種」で年収UPや待遇改善を狙うのか、「異業界・異商材」でキャリアチェンジするのか方向性を定めましょう。

■異業界挑戦のポイント

• 共通する営業スキル（ヒアリング力、提案力）を強調。
• 新しい業界知識への学習意欲をアピール。

6. 市場価値を把握して条件交渉

営業職は歩合給やインセンティブ制度が企業ごとに大きく異なります。現年収と成果をもとに、転職エージェントなどで市場価値を確認し、適切に条件交渉を行いましょう。

【営業職未経験者向け】

未経験から営業職に挑戦する場合、企業は「ポテンシャル」と「適性」を見ています。営業職は経験以上に「コミュニケーション能力」「粘り強さ」「成長意欲」が重視されるため、それらを伝えることが重要です。

1. 営業職に必要なスキルを理解する

営業職では以下のスキルが求められます。

• コミュニケーション能力（顧客のニーズを引き出す）
• 提案力（課題解決のための提案ができる）
• 行動力・粘り強さ（目標達成への努力を惜しまない）
• ストレス耐性（断られても諦めない）

これらが前職でどのように発揮されていたかを自己分析します。

2. 前職経験を営業スキルに結びつける

未経験者は「営業に直接関係のない仕事」でも、そこから営業に活かせる経験を引き出せます。

例：接客業から営業へ

• 「お客様の要望を聞き取り、最適な商品を提案した経験」
• 「クレーム対応で身につけた課題解決力」
• 「目標売上を意識して行動した経験」

1. 応募書類でポテンシャルを伝える
2. 未経験者は「成長意欲」と「チャレンジ精神」を前面に出すことが重要です。

自己PR例

「接客業で培った傾聴力と提案力を活かし、営業職としてお客様の課題解決に貢献したいと考えています。粘り強く努力する姿勢で早期に成果を上げられるよう尽力します。」

4. 面接対策：ポテンシャルと適性をアピール

面接では「なぜ営業職か」「なぜ当社か」を明確に答えられるよう準備します。

よくある質問

• 営業職を目指した理由は？
• ストレスの多い仕事だが続けられる自信は？
• 前職で達成感を得た経験は？

回答例

「前職ではお客様に最適な提案をする中で信頼関係を築く喜びを感じました。この経験を活かし、営業職として数字にこだわりながらお客様の課題解決を支援したいと考えています。」

5. 営業職未経験者のキャリア戦略

■最初はルート営業やインサイドセールスも検討

• 新規開拓よりも既存顧客対応の方が未経験者には取り組みやすい。
• 電話・メール主体の営業で基礎を学ぶ。

■成長業界を狙う

IT、SaaS、ヘルスケアなど人材育成に力を入れている業界なら、未経験でもチャレンジしやすいです。

6. 学ぶ姿勢を示す

• 営業関連の資格取得（例：販売士、FPなど）
• 書籍やセミナーでの学習
• 「早期戦力化への努力」を具体的に伝える

まとめ

営業職経験者は「実績とスキルの具体的アピール」、未経験者は「ポテンシャルと学ぶ姿勢の強調」が成功のカギです。どちらも業界・企業研究を徹底し、応募書類・面接での説得力を高めることが転職成功につながります。

スシ男

寿司を愛するビジネスマン

営業/都内/96年生まれ
好きなものは寿司と筋トレとサウナ
高卒アルバイターから2度転職をして気づいたら年収1000万超えてました。
自分の経験から学んだ中から汎用性の高いものをまとめています！お役に立てましたら幸いです🍣