[営業で稼ぐためのポイント]

営業職は「頑張った分だけ稼げる」と言われる職種の一つです。成果がダイレクトに給与に反映されやすいため、他の職種に比べて高収入を得やすい傾向があります。しかし、その一方で「思うように稼げない」「頑張っても給料が上がらない」と感じている営業マンがいるのも事実です。ここでは、営業で確実に稼ぐためのポイントを、実践的かつ戦略的に解説します。
1. インセンティブ制度を理解し、収入モデルを把握する
まず大前提として、営業で稼ぎたいのであれば「報酬制度」に注目すべきです。営業職の給与形態は「固定給+インセンティブ」が一般的ですが、その比率や仕組みは企業によって大きく異なります。
たとえば、A社ではインセンティブが売上の10%支給されるのに対し、B社では3%しか支給されない場合、同じ売上を上げても給与には大きな差が出ます。また、「達成率に応じて段階的に報酬が増える」タイプや、「目標を超えた分にのみ歩合がつく」など複雑なパターンもあります。したがって、転職時や入社前には必ず報酬制度の詳細を確認し、自分の働き方に合ったモデルかどうかを見極めることが重要です。
2. 高単価・高利益率の商材を扱う
営業で稼ぐためには、どんな商品やサービスを売るかも極めて重要です。一般に、商材の単価や利益率が高いほど、1件あたりのインセンティブも大きくなります。
例えば、数百万円〜数千万円単位の不動産や法人向けITシステム、投資用金融商品などは、高い報酬が見込めます。一方、日用品や低価格のサービスでは、どれだけ数を売っても限界があります。
ただし、高単価商材はその分、営業難易度も高くなります。高度な商品知識や提案力、信頼関係の構築などが求められるため、スキルの習得にも投資する必要があります。長期的に見れば、難易度の高い商材に挑戦し、経験を積むことで営業力そのものが鍛えられ、さらに大きく稼げる営業パーソンへと成長できます。
3. 営業スキルを徹底的に磨く
営業で稼げる人と稼げない人の違いは、「営業力」に集約されます。以下のようなスキルを体系的に磨くことが収入アップにつながります。
・ヒアリング力(課題発見力)
顧客が本当に抱えている課題を引き出し、それを的確に把握する力。ニーズの深掘りができる営業は、的確な提案につなげやすく、成約率が高まります。
・提案力(プレゼン力)
商品やサービスが、なぜ顧客の課題を解決できるのかを論理的に伝える力。競合との差別化、メリットの明確化、導入後の効果を可視化するスキルが重要です。
・クロージング力
「検討します」で終わらせない決定力のある営業マンは、最後のひと押しで成約を勝ち取ります。タイミングや表現方法を間違えると逆効果になるため、経験と判断力がカギです。
・信頼構築力
顧客は「商品」ではなく「営業担当」から買うこともあります。誠実さ、レスポンスの早さ、情報提供の丁寧さなど、信頼を積み上げる行動が最終的に成果を左右します。
これらのスキルは一朝一夕では身につかないため、書籍やセミナー、ロールプレイングなどを通じて継続的に磨く必要があります。
4. 数字への意識を持つ(KPI管理)
営業は結果が数字で評価される世界です。目標達成に向けて自分の行動を「見える化」し、常に改善する意識が欠かせません。
たとえば、以下のようなKPI(重要業績評価指標)を管理しましょう。
月間のアポ獲得件数
商談化率(アポ→商談)
成約率(商談→契約)
平均受注単価
リピート率/継続率
こうした指標を把握し、弱点を特定して改善していくことで、効率的に売上を伸ばすことができます。特に「成約率を10%上げる」だけでも、年収に大きなインパクトが出るのが営業職の面白さです。
5. 業界や企業の成長性を見極める
どんなにスキルがあっても、市場自体が縮小傾向であれば限界があります。逆に、急成長している業界であれば、努力次第で年収を倍増させることも可能です。
現在、営業職として将来性がある分野には以下のようなものがあります。
IT・SaaS(クラウドサービスやDX関連)
医療・介護・ヘルスケア業界
再生可能エネルギー(太陽光、蓄電池など)
金融・投資(IFA、不動産投資)
教育・人材サービス
企業選びの際は、業界の将来性に加えて、企業のビジネスモデルや財務状況、営業チームの評価制度なども事前に確認しておくとよいでしょう。
6. 独立・フリーランス営業も選択肢に
経験を積んだ営業パーソンの中には、会社に属さずに「独立営業」「代理店」「業務委託営業」として活躍する人も増えています。固定給はありませんが、インセンティブ率が大幅に高く、年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です。
特に、自分で商材を選び、複数の案件を同時に扱うようなマルチ営業スタイルを取る人もおり、営業スキルに自信がある人にとっては自由度も報酬も高い選択肢です。
ただし、確定申告や営業管理も自分で行う必要があるため、自己管理能力が求められます。
まとめ:稼げる営業になるには「選択」と「努力」がカギ
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営業職で稼ぐためには、以下の要素がすべて連動しています。
インセンティブ制度を理解し、有利な環境を選ぶ
高単価・高利益商材を扱う
営業スキルを継続的に磨く
数字意識を持って改善し続ける
成長市場でチャンスをつかむ
独立という選択肢も検討する
ただがむしゃらに動くのではなく、「何を売るか」「誰に売るか」「どう売るか」を戦略的に選び、努力を積み重ねることが稼げる営業マンへの最短ルートです。
[稼げる営業職の種類]
法人営業(BtoB) 500~800万円 高単価商品・継続取引が多く安定性◎
不動産営業 600~1,000万円 成果報酬が大きいが競争も激しい
保険営業 400~1,200万円 インセンティブ重視、自由度高い
IT・SaaS営業 500~900万円 成長市場でキャリア価値も高い
投資用不動産営業 700~2,000万円 高リスク・高リターン型