営業職 面接に受かる極意

はじめに:営業職とは何か
営業職とは、企業の商品やサービスを顧客に提案し、購入・契約につなげる仕事です。しかし、単に「モノを売る人」ではなく、顧客の課題を見つけ、それを解決するための手段を提供する役割を担います。そのため、信頼関係の構築力・課題解決力・粘り強さ・数字へのこだわりが必要とされます。
採用面接では、そうした営業職に必要な素質や資質があるかを、あなたの話し方や考え方、過去の経験から見抜こうとしています。つまり、「売れる人材」かどうかを面接官は見ているのです。
1. 面接で重視されるポイント
営業職の面接では、以下の5つの視点が特に重視されます。
① コミュニケーション力
- 聞く力・話す力・伝える力の3つを総合してチェックされます。
- 話しすぎず、相手の意図を汲んだ受け答えが重要。
② 忍耐力と粘り強さ
- 成果が出るまで時間がかかることもあるため、すぐに諦めない力が求められます。
- 失敗から学び、次に活かせるかが問われます。
③ 数字への意識
- 営業は結果が数字で明確に出る職種です。
- 目標を持ち、達成に向けて努力した経験があるかが見られます。
④ 信頼感・人間性
- お客様から「この人なら安心して任せられる」と思われるような誠実さやマナーも重要です。
⑤ 自己分析力と成長意欲
- 自分の強み・弱みを理解し、どう活かすかを説明できること。
- 成長する意欲や姿勢も評価されます。
2. 自己PRの極意:営業職らしさを伝える
自己PRでは、以下のような構成で話すと印象に残ります。
【構成例】
- 結論(私は〇〇が強みです)
- 具体的なエピソード
- 経験から何を学び、営業にどう活かせるか
- 入社後の活かし方
【例文】
私の強みは「粘り強さ」です。
大学時代、アルバイトでクレジットカードの勧誘を行っており、最初は全く契約が取れませんでした。そこで、お客様の立場に立って話すよう心がけ、声かけのタイミングや説明の順番を工夫しました。結果、月間トップの成績を取ることができました。
この経験から、お客様に寄り添い、地道に改善を繰り返す姿勢の大切さを学びました。御社の営業でも、お客様に信頼される提案ができる営業として貢献したいと考えています。
3. 志望動機の極意:数字ではなく「納得感」
志望動機でありがちなNG例は、「営業は稼げるからです」「人と話すのが得意だからです」だけで終わるパターン。これでは説得力がありません。
ポイントは、「なぜ営業職なのか」「なぜこの会社なのか」を自分の経験と結びつけて語ることです。
【例文】
私が営業職を志望する理由は、「お客様の課題を自分の力で解決し、成果に貢献できる点に魅力を感じたから」です。
大学時代のゼミで、企業への提案プレゼンを行った際、相手のニーズを掘り下げる過程がとても面白く、実際に提案が採用された時の達成感が忘れられませんでした。
特に御社は〇〇業界の中でも〇〇に強みを持ち、提案型営業を重視されていると知り、自分の経験が活かせると感じ志望しました。
4. よくある質問への答え方(想定問答集)
Q. 営業はきつい仕事だけど、大丈夫ですか?
→ 「きつい」ことに対する理解と、それを上回るやりがいを語る。
例:
もちろん楽な仕事ではないと思いますが、それ以上に「自分の努力が数字として返ってくる」「お客様の役に立てる」というやりがいに魅力を感じています。私は困難な状況でも改善策を考え続けるタイプなので、営業職にも向いていると感じています。
Q. 向いていると思う理由は?
→ 自分の性格・経験と照らし合わせて語る。
例:
人と話すのが好きで、相手の話をよく聞くタイプです。大学時代のイベントスタッフの経験で、初対面の方との信頼関係を築く力がついたと思います。この力を営業でも活かせると考えています。
Q. ノルマやプレッシャーにはどう対処しますか?
→ 前向きに受け止める姿勢を伝える。
例:
プレッシャーはあると思いますが、目標があるからこそ工夫したり、成長できると考えています。実際に私は〇〇という目標に向けて改善を重ね、達成した経験があります。
5. 面接で差がつく+αのアピール
→ アルバイトやインターン、部活などで数字を出せると◎
「売上〇%アップ」「件数〇件達成」など
✅ 顧客視点のエピソード
→ お客様のニーズや立場に立って行動した経験は営業向き。
✅ 「御社だからこそ」につながるリサーチ
→ 競合他社と比較し、「なぜその会社なのか」を明確に。
6. 最後の逆質問でも差が出る!
逆質問は、企業への関心の高さを示すチャンスです。以下のような前向きな質問が好印象です。
- 「新人営業が早期に活躍するために意識すべきことは何ですか?」
- 「御社の営業で成果を出している人の共通点を教えてください」
- 「提案の自由度はどの程度ありますか?」
NG例:福利厚生ばかり聞く、調べれば分かることを聞く
まとめ:営業職の面接に受かるための3か条
- 自己理解と仕事理解を深め、「営業らしさ」を言葉と姿勢で伝える
- 経験やエピソードを交えて、「数字」「工夫」「粘り強さ」をアピール
- 「この会社で働きたい理由」と「この会社でなら貢献できる理由」をセットで語る
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面接官は、「この人にお客様を任せられるか?」という目線で見ています。落ち着いて、誠実に、前向きに答えることが最大の武器です。
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